2025年5月14日、新日本プロレスのジュニアヘビー級最高峰トーナメント「BEST OF THE SUPER Jr.(通称BOSJ)」後楽園ホール大会で、19歳のニック・ウェインが衝撃の勝利を挙げた。
相手はなんと、前年度BOSJ覇者にして現IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラード。試合前の段階では圧倒的に不利と見られていたが、蓋を開けてみれば、超新星ウェインが見事な逆転勝ち。これにより、開幕から無傷の2連勝(勝ち点4)という好スタートを切った。

試合のハイライト:ピンチェ・ロコを回避した天才少年
序盤からデスペラードがペースを握り、得意技のマフラーホールドやギターラ・デ・アンヘルでウェインを苦しめたが、ニックは一歩も引かず。ピンチェ・ロコを許さず反撃に転じると、
- 強烈な左ハイキック
- 得意技プロディジープレックス(変型フィッシャーマンズバスター)
- セカンドロープからのウェインズ・ワールド(オスカッター)
- そして極めつけのタイガーデストロイヤー(変型カナディアン・デストロイヤー)
を決めて、3カウント奪取!観客は総立ち、解説席も大絶叫の幕切れとなった。
「言ったことは現実にする」マニフェステーション発言が話題に
試合後のバックステージでは、ニック・ウェインが胸を張ってコメント。
「僕は“デスペラードに勝つ”と明言してきたし、BOSJで最年少優勝するとも言ってきた。それが“マニフェステーション(顕在化)”なんだ」
この強気な発言はSNS上でも話題沸騰中。ファンからは「19歳とは思えないメンタル」「まさにアメリカンドリーム」など、絶賛の声が寄せられている。
デスペラードとの因縁とリスペクト
実は、ニック・ウェインとデスペラードには因縁という名の「友情」もある。
2年前の2022年、ニックがGCWのツアーで来日した際、新木場駅前で偶然出会ったデスペラードから直接「お前、BOSJに出ろ」と声をかけられたのがきっかけ。今回の参戦は、まさにその“口約束”が現実になった瞬間でもあった。
ニックは試合後にこう語る。
「僕を誘ってくれてありがとう。あなたとの試合は僕のキャリアの中で最高の一つ。でも現実には、僕が勝った。そして次はタイトル戦をやろう。IWGPジュニアのベルトに挑戦したい」
まさに礼儀と野心を兼ね備えたコメントだ。
BOSJ最年少優勝なるか?今後の対戦カードにも注目
現在2連勝中のニック・ウェインは、今大会で最年少優勝という快挙に挑む。
Bブロックには、ティタン、YOH、DOUKI、マスターワトなど実力派が名を連ねており、予選突破は決して簡単ではない。だが、この勢いを持続できれば、ファイナリストどころか、史上最年少のBOSJ覇者の可能性も十分にある。
【まとめ】ニック・ウェインという才能の“顕在化”が始まった
「この世界はウェインズ・ワールドだ」と語ったニック・ウェイン。
19歳にして現王者を倒したこの勝利は、まさに時代の変わり目を告げる鐘だったのかもしれない。次世代のエース候補が、新日本プロレスという舞台でどんな旋風を巻き起こすのか。世界中のプロレスファンが、その“顕在化”を見守っている。
よくある質問
アメリカ・AEW所属のプロレスラーで、2005年生まれの19歳。父親は元レスラーのバディ・ウェイン。新日本プロレス「BOSJ」2025に初参戦し、注目を集めています。
「プロディジープレックス」「ウェインズ・ワールド」「タイガーデストロイヤー」など。空中戦とテクニカル技の両方を駆使するスタイルが特徴です。
2年前の来日時に、デスペラードから「BOSJに出ろ」と直接誘われたことがきっかけです。
相手は現IWGPジュニアヘビー級王者で前年度のBOSJ覇者。若干19歳でこの2つの肩書を持つ選手を破ったのは、歴史的な快挙と言えます。
IWGPジュニア王座への挑戦を明言しており、BOSJ最年少優勝の可能性も現実味を帯びてきました。
新日本プロレスワールド(NJPW World)などの動画配信サービスで視聴可能です。

結論:BOSJは「ウェインズ・ワールド」へと進化するか?
ニック・ウェインという19歳の天才レスラーが、新日本プロレスに新風を吹き込んでいる。
デスペラードという王者を撃破した今、夢物語はただの“現実”になりつつある。
彼がこのまま最年少優勝を果たすのか、それとも壁にぶつかるのか――。
いずれにせよ、BOSJ 2025最大の主役の一人は、間違いなくニック・ウェインである。